【メタバースとは何? わかりやすく解説します! メタバースで社会はどう変わる?】②
〜メタバースの具体事例〜
【オンラインゲーム】
現在最もメタバースが盛んに活用されていると
いわれているのがゲーム業界です。
ゲームの世界では、バーチャル空間で他のプレイヤーとコミュニケーションをとりながらプレイすることが当たり前になっています。
○フォートナイト
○マインクラフト
○あつまれ どうぶつの森
これらのゲームでは、プレイヤーは自分のアバターを作ったり、コミュニケーションをとったり、コミュニティを構築したりしています。
ゲームのキャラクターに自分自身を投影し、オンライン上で自分を表現できる仕組みが構築されています。
【オンラインフェス/バーチャルライブ】
これまでもネット上でのライブ配信は行われていました。
しかしそれはユーザーにとっては「視聴」に過ぎず、同じ空間や時間を共有するライブ体験には遠いものでした。
メタバース空間で行われるライブでは、例えばユーザーはメタバース内にアバターとなって入り込みます!
さらにイベントは決まった時間に行われます。
このように空間的・時間的制限を設けることで、実際のフェスのように、聴きたいアーティストの曲を聴くために計画的に道順や時間を考えることが必要になります。
これによってユーザーはよりリアルなライブ体験を楽しむことができるのです!
【オンライン会議】
コロナ禍でリモートワークが普及したことにより、Zoomなどでのオンライン会議をする機会が増えました。
メタバースによってオンライン会議はさらに進化を遂げています。
Metaが提供する「Workrooms」では、会議参加者は自身のアバターで会議に参加します。
目線や身振り手振りもアバターに反映され、話すときにはアバターの口も動きます。
さらにバーチャル空間上にPC画面を表示させ、操作することも可能です!
『メタバースとNFT』
デジタルデータは複製可能なものであり、
どのデータがオリジナルかを証明することは困難でした。
しかし、ブロックチェーンによって実現される非代替性トークン(NFT:Non-Fungible Token)によってこれが可能になりました!
NFTはデジタルデータに以下の特性を与えることができます。
◉唯一性を証明可能
◉改竄が不可能
◉作成者/所有者を記録可能
つまり、NFTは本来複製可能なデジタルデータを代替性のない「資産」として扱うことを可能にします!
NFTによって、メタバース空間内の土地や建物、アイテムといったデジタルデータを資産化し、売買が可能になります。
この仕組みを利用した事例としては「GameFi」が挙げられます。
GameFiとは、ゲームとDeFi(Decentralized Finance:分散型金融)を掛け合わせた
オンラインゲームのことです。
プレイヤーはゲームの中でアイテム、土地、アバターなどを獲得し、それを他のプレイヤーと
交換したり、マーケットで暗号資産に換金したりできます。
他にもキャラクターのレベルアップ、クエストへの参加、トーナメントでの勝利など、オンラインゲームでのユーザー同士のやり取りを収益化することができます!
メタバースはデジタルデータで構築された空間でありながら、NFTによってそのデジタルデータに価値を付与し、モノやサービスの売買といった経済活動を実現可能にします!
【メタバースとは何? わかりやすく解説します! メタバースで社会はどう変わる?】①
『メタバースをわかりやすく解説』
Facebookが社名をMetaに変更したことで
「メタバース」
が注目を集めるようになりました!
メタバースとは何か、そしてメタバースの具体例を紹介し、メタバースによって社会がどのように変化していくのか考えていきましょう!
「メタバース」とは何か?
2021年10月、Facebook社は社名をメタ・プラットフォームズ(Meta)に変更し注目を集めました。
これは今後成長が見込まれるメタバースを事業の中核とすることを意図したものです。
これによって「メタバース」という言葉がより
注目されるようになりました。
メタバースとは、
英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語であり、コンピュータネットワークの中に構築される3次元の仮想空間やそのサービスのことを指します。
ユーザーはオンライン上に構築された仮想空間に自身のアバター(インターネット上の仮想的な世界で動作する利用者の分身)で参加し、コミュニケーションを取りながらゲームといった娯楽や商品・サービスの売買といった経済活動を行い、メタバース空間をひとつの生活空間とすることが想定されています。
テクノロジーの発達により、メタバースはフィクションから現実のものになりつつあります。
メタバースを実現可能にした技術的要因としては、以下が挙げられます。
◉インターネット回線の高速化
◉ブロックチェーン技術の誕生
大量のデータのやりとりが必要なメタバースには
高速のインターネット回線が必要不可欠ですが、近年の光回線や5G技術により、
リアルタイムかつ大量のデータ通信が可能になってきました!
また、スマホやPCが高スペックになったことや、より没入型の仮想空間体験を実現する
そしてブロックチェーン技術の登場により、
ネット上の取引を相互に監視し、
データの改竄を防ぐことが可能になりました!
よって安全に経済活動を行うことができます!
【いま話題の「NFTアート」とは? 3つの特徴や購入方法を解説します!】④
『NFTアートの注目ニュース』
以下では、NFTアートにまつわる最近の注目ニュースを紹介します!
【NFTアート作品が約75億円で落札】
デジタルアーティストであるBeepleによるNFTアート作品「Everydays:The First 5000 Days」がオンラインオークションで約75億円で落札されました。このニュースをきっかけにNFTアートは大きな注目を集めました!
【12歳の少女がNFTアートで約6億6000万円の売り上げ】
Nyla Hayesは4歳で絵を描き始め、9歳のときにスマートフォンを使って代表作である
「Long Neckie Ladies」というシリーズを作成しました。
首の長い多種多様な女性を描いたこのシリーズは、出品後わずか数時間で売り切れとなり、総額は約1億8000万円に上りました。
彼女はこれまでにNFTアートで約6億6000万円を売り上げたということです。
【日本初のNFTアートを取り扱う美術館】
徳島県の「鳴門ガレの森美術館」は「NFT鳴門美術館」と改称し、日本で初めてNFTアートを取り扱う美術館として再スタートしました。
美術品及びアート作品の展示のみならず、アート作品に関するNFTの発行、審査、販売、流通を行うということです。
【手塚治虫のNFTアート作品1000点が1時間で完売】
手塚プロ初の公式NFTプロジェクト
「From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)」
シリーズ第1弾「鉄腕アトム」のNFTアート1000点が出品され、1時間ほどで完売しました。
『アーティストにとって広がる可能性』
これまでデジタル作品の所有権の帰属先は曖昧であり、クリエイターやアーティストは収益化について悩まされてきました。
しかしNFTの登場によって、その所有権は明確化されることが可能になりました!
所有権が明確になることで、投資家や富裕層はデジタル作品を「購入/保有」することに価値を見出し、高い値段がつけられます。
それにより、デジタルアートに携わる人の収益が確保される可能性が広まったといえます!
【いま話題の「NFTアート」とは? 3つの特徴や購入方法を解説します!】③
【ブロックチェーンについて】
NFTアートを実現したのがブロックチェーンと呼ばれるものです!
これは仮想通貨(暗号通貨)を実現するために開発された技術です!
暗号通貨はデジタルネットワーク上に存在する資産です。
これまでの常識で考えれば、「悪意のある人間がデータを複製・改竄しないのか」
「管理者が自己都合でサービスを終了・改悪しないのか」という疑問が生じます。
これまでのシステムは中央集権的であり、管理者の都合で変更したり、
管理者への不正アクセスを行う人による悪用が可能でした。
一方、ブロックチェーンは、自律分散システムと呼ばれ、全ての参加者が自律して取引履歴を
コピーし続けています。サービス提供者であっても記録されたデータの消去や改竄はできず、
参加者が自身の取引履歴を消すこともできません。
分かりやすく言うと、これまでのシステムではリーダーが1つの台帳を所有していたのに対し、
ブロックチェーンでは全ての参加者が台帳を所有しており、
参加者の誰かが不正に台帳を改竄しても、その他の参加者に正しい記録が残されているため、
事実上改竄が不可能になるというものです!
この技術を応用することで、NFTアートはデジタルデータであるにもかかわらず、所有権の履歴が残されることで信頼性のある売買を可能にしています。
【NFTアートの購入方法】
NFTアートは「NFTマーケットプレイス」というプラットフォームで売買されています。
◉Opensea
◉Treasure Land
◉CoincheckNFT
◉AdambyGMO
上記のような複数のNFTマーケットプレイスが存在しています!
多くのNFTマーケットプレイスは日本円に対応していないため、日本円で取引したい場合は
仮想通貨を利用するために取引所の口座を作成する必要があります。
購入の大まかな流れは以下のようになります!
1. 仮想通貨取引所のアカウントを作成(Coincheck、bitFlyer等)
2. 仮想通貨のウォレットを作成
(MetaMask、Coincheck ウォレット(口座開設時に自動作成)等)
3. NFTプラットフォームとウォレットを紐づけ
4. NFTプラットフォームでNFTアートを購入
【いま話題の「NFTアート」とは? 3つの特徴や購入方法を解説します!】②
『NFTアートの特徴』
複製・改竄可能であったデジタルアートを唯一無二のものに発展させたものがNFTアートです!
これは仮想通貨技術に使われている
「ブロックチェーン」という技術を応用することによって実現されました!
NFTはNon-Fungible Tokenの略で、
日本語では「非代替性トークン」と呼ばれます。
NFTアートには大きく3つの特徴があります。
◉唯一性を証明可能
◉改竄が不可能
◉作成者/所有者を記録可能
これら3つの要素により、アート作品としての価値が保たれ、作成者/所有者の履歴が追跡可能になり、デジタルアートであっても従来のアート作品のように高額で売買されることが可能になったということです!
『投資対象としても人気を集めるNFTアート』
歴史的にアート作品は、鑑賞目的だけではなく、投資家による投資対象としても注目されてきました。
ですがデジタルアートは、そのコピー可能な性質から元々は投資対象にはされていませんでした。
昨今は前述のようにブロックチェーン技術の応用によってデジタルアートの唯一性が担保されたことで、NFTアートもまた投資の対象となってきています。
『法律上の注意』
NFTアートはコピーそのものが不可能になったわけではありません。
データ自体はコピー可能ですが、その所有権が明確になったということです。
つまり、仮にその作品が数多くネット上に広まっていたとしても、その所有権が誰に属しているかを証明することが可能になったということです!
この所有権は著作権と混同されやすいので注意が必要です!
著作権とは、英語ではCopyright(コピーライト)と呼ばれ、
作品を自由に「コピーすることができる権利」といえます。
所有権とは、物体としての「アート作品そのもの」を所有する権利です。
例えばCDを購入した場合、その著作権は作曲家のものですが、CDの所有権はCDを購入した人に与えられます。
NFTアートを購入しても所有権を得られるだけで、著作権自体を得ることはできません。
したがってNFTアートを購入したからといって、その作品をコピーして販売したり、
二次利用で収益を得たりすることはできないということです。
NFTアートは実体がないためこのあたりの解釈が難しく、法律的にもまだ整備が進んでいないのが現状です。
【いま話題の「NFTアート」とは? 3つの特徴や購入方法を解説します!】①
ブロックチェーンとデジタルアートを
組み合わせた「NFTアート」が注目を集めています!
NFTアートの市場規模は拡大しており、投資対象としての可能性も秘めています。
NFTアートの仕組みから購入方法までを幅広く解説していきます!
【NFTアートとは?】
NFTアートとはデジタルアートの一種です。
デジタルアートとは、PCやタブレットなどのデジタルデバイスを用いて作成されたアート作品で、コンピュータ上でゼロから作成された作品もあれば、写真など既存の素材を加工して作成された作品も含まれます。
このデジタルアートに仮想通貨で使われる
「ブロックチェーン」技術を組み合わせたものを「NFTアート」と呼びます。
NFTアート作品には75億円もの高値で落札されたものもあり、大きな注目を集めています!
【 デジタルアートの一種であるNFTアート】
『デジタルアートとは』
そもそもデジタルアートとは何でしょうか?
一言で表すとコンピュータを使って作られた
アート作品のことで、
以下のような種類を含んでいます。
「デジタルイラストレーション」
コンピュータを利用して描かれたイラスト
「デジタル絵画」
水彩画や油彩画等の従来の絵画手法をデジタル的に応用して作成された絵画
「デジタル写真」
デジタルカメラで撮影された写真、またはそれをコンピュータ上で加工した写真
「電子音楽」
コンピュータを用いて作成された音楽
「VFX」
CGまたは合成処理により実写映像を加工すること
プロジェクターを使用して空間や物体に映像を
投影すること
「アルゴリズムアート」
アルゴリズムによって作成されるビジュアルアート
これらのデジタルアートはデジタルデータとして記録されます。
通常、デジタルデータは容易に複製・拡散が可能です。
そうするとアート作品に不可欠な
唯一性(ただ一つしか存在していないこと)が
保証されないことを意味します。
その欠点を克服したのがNFTアートなのです!
【NFTとは? 初心者向けに簡単にわかりやすく解説します!】③
【投資対象としてのNFT】
上記のようにNFTは高額で取引されることが
あります。デジタルデータにそこまでの大金を
支払うメリットがあるのか疑問に思う人も
いると思いますが、これにはデジタルデータが
資産価値を有することによって、
デジタルデータを投資対象として扱う投資家が
増えている側面もあります。
つまり現在の価格よりも将来的に価格が上昇することを見越しているということです!
特にNFTアートは
取引のためのマーケットプレイスが増えており、投資先としてNFTアートを考える人が増えています。
投資となるとそこには詐欺のリスクがあることに注意しなければなりません。
詐欺の手口としては以下が考えられます。
◉有名クリエイターの作品をコピーする
◉ NFT化されていない作品を第三者が無断で
NFT化して販売する
◉著作権に違反しているNFTを販売する
これらの手口に引っかからないために、
クリエイターの公式サイトを確認する、
安全性の高い(例えば国内の)
マーケットプレイスを利用するなどで
リスクを減らしていきましょう!
また、NFTに関しては法整備が
十分に整っていないというリスクも考慮する
必要があります。
現状、日本の法律はデータのような
無体物に対して所有権を認めていません。
トラブルが起きた際に所有権が保護されるか
どうかが法的に明確に定まっていないことを
理解しておく必要があります。
NFTへの投資には良い側面もあります。
これまでデジタル作品の所有権の帰属先は
明確ではなく、クリエイターは収益化の方法に
ついて悩まされてきました。
しかし、NFTの登場によってデジタル作品には
資産価値が見いだされ、
それに伴ってクリエイターに利益が還元される
仕組みができたのです!
NFTの市場が投資とともに広まることにより、
クリエイターやアーティストがこれまで以上に
支援され、それによって私たちの生活を豊かに
してくれるアートや作品がさらに生み出される
可能性が広まったといえます。